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After Effectsでコマ送りのループを作ってみた。

ご機嫌麗しゅう。 制作課の梶田です。
最近の梶田は就業時間後にワケあって動画の編集をしております。 ちなみにサンコー印刷では、動画の撮影・編集なども業務として行っております。
はい、宣伝です。お仕事お待ちしております。
今回は動画の編集ってこんな作業をしていますよ〜的な紹介も兼ねてAfter Effectsというソフトを使った後輩のFがひたすら行進するだけのコマ送り動画を作ってみたいと思います。技術的な話になるので興味の無い方は掻い摘まんで読んで頂ければと思います。
内容的には「After Effects コンポジション ループ」ということになります。 それでは淡々と進めていきます。
After Effectsに画像を読み込ませ、それらをドラッグ&ドロップして新規コンポジションを作成します。今回は行進に必要なカットをPhotoshopで切り抜きました。
読み込ませた画像を表示したい順番に並べます。コンポジションの長さは2秒間、それぞれの画像は15フレーム(1秒は30フレーム)で並べています。「F_march」というコンポジション名のものがそれにあたります。
今度は先ほど作った「F_march」を配置するステージとなるコンポジションを作ります。ステージ用コンポジションの名前は「stage」(そのまんま・・・)長さは1時間(ここは適当な長さです)としました。
「stage」が出来たら最初に作った「F_march」のコンポジションをタイムラインにドラッグ&ドロップで配置します。
「F_march」をただ読み込んだだけでは設定した通り2秒間で4コマの画像を表示するだけになってしまいます。(その後はステージ上から姿を消す)なので、行進させ続ける為にはループの設定が必要になってきます。
ループの設定をするためにはソース名の「F_march」を右クリックして「時間」→「タイムリマップ使用可能」を選択します。
タイムリマップを設定すると「キーフレーム」(菱形のマーク)がコンポジションの最初と最後に入ります。この「キーフレーム」の間に挟まれている部分をループする事になります。
タイムリマップが設定できたら「F_march」を選択したまま、「アニメーション」→「エクスプレッションを追加」を選択します。エクスプレッションとはアニメーションを作成するときに言語で動きを制御できるという機能です。
エクスプレッションを追加すると前述した言語を記述する欄が現れます。「timeRimap」とある場所です。この中に直接ループの記述をしても良いのですが、もう少しお手軽に出来る方法があります。「エクスプレッション:タイムリマップ」の横にある三角形のマーク(エクスプレッション言語メニュー)を押します。
メニューの中から「property」→「looPOut(type = “cycle” , numkeyframes = 0)」を選択します。
そうすると先ほどの欄に「looPOut(type = “cycle” , numkeyframes = 0)」と表示されます。これでキーフレームで囲まれた部分をループで表示できるようになりました。
「F_march」の長さが2秒のままなのでタイムライン上のバーを右へ引っ張って繰り返したい時間分のばします。こうすることで、のばした分だけ行進させ続けることができます。
このままでもよいのですが少し殺風景なので、背景の画像を読み込ませて「F_march」の下のレイヤーに配置します。(後輩Fの位置も調整しています)
これであの憎たらしい後輩のFを森の中に閉じ込めることができました。彼にはこのまま森の中を永遠に彷徨い続けてもらうことにしましょう。

イスを狙われる心配もありませんし・・・。
