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早春読書

モノ・レビュー

IMG_3761 まずは、 「人はチームで磨かれる 職場を元気にする72の質問」 齋藤 孝:日本経済新聞出版社 サブタイトルの通り、様々な質問で我々に共感、気づきを与えてくれる刺激的な本です! ・小学校の活気を覚えていますか? ・経験知を共有していますか? ・褒めあっていますか? ・バカバカしい意見が飛び交っていますか? ・目標を柔軟に調整していますか? ・アメリカ型の合理主義を追求しすぎていませんか?

など、72の質問から構成され、各項目は約2分で読めるものです。

その中から印象的な部分を抜粋。 質問63 「ときどき役割分担を見直していますか?」より、 「例えば、プレゼンで話すのは得意だが資料の整理は苦手、又はその逆、体力はあるがケアレスミスは多いとか、知識は多いがすぐ人と衝突するとか、人にはそれぞれ一長一短がある。ある人にとっては苦痛でも、別の人には得意かも知れない。得意な仕事は多少量が多くても疲れにくい。一方苦手な仕事が続くとあまり前向きにはなれないだろう。それをうまく依存し合えばよりハードな仕事にポジティブに取り組めるはずだ。

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次に 「世に棲む日日」全四巻 司馬遼太郎 文春文庫

今年から始まった大河ドラマ「花燃ゆ」の主人公、杉文(すぎ ふみ)の兄である吉田松陰の生涯を描いた本。後半は高杉晋作が中心となるようです。まだ、二巻の途中。(涙)当時の長州藩の人材育成教育システムは手厚いのですね。吉田松陰の成長とともに幕末の混沌とした時代が描かれています。松陰は感情豊かで、行動力にあふれ、明るく、そして純情。ペリー率いる黒船の来日で攘夷論うずまく日本。彼のもとへ若者たちが集結してくる。どうする松陰、どうなる日本!!

IMG_3763 最後に 「江戸の暗黒街」 池波正太郎 新潮文庫 タイトルからして何かが起こりそうな予感…。8つの短編集です。 殺しの依頼を受けた小平次は、土砂降りの夜、とある屋敷の婦人を暗殺。逃げる途中でお手伝いの少女と鉢合わせた。しかし「小娘になにができる…」と見逃してしまう。その後小平次は、ある蕎麦屋で配膳をしている娘とばったり。お互い戦慄が走る!娘にとってあの殺害は確かにショッキングではあったが、日頃は婦人から容赦ない仕打ちをうけていたのだ。事件のことは話すまいと決めていた。今娘は住込みでその蕎麦屋で働いていたのだった!生かしてはおけぬ、と焦る小平次。外出を狙う夕闇の中、悲劇が起った!!   ということで、次回また本の紹介をするかもしれません。]]>