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劇団こすもす第17回公演「真砂女」を観て

コト・レポート

天神山文化プラザへ いつも私がお仕事をさせて頂いている劇団こすもすさんの 第17回公演「真砂女(まさじょ)を観に行ってきました。 (画像は公演チラシ両面です) Print 皆さんは鈴木真砂女さんという 女流俳人の方をご存知でしょうか? 私は今回お仕事をさせて頂いて、 初めて知りました。 それでは、あらすじをご紹介しますね。 明治三十九年、千葉県鴨川の老舗旅館「吉田屋」の三人姉妹の末っ子として生まれた 鈴木まさ(真砂女)は、おきゃんで天真爛漫な娘に育つ。 二十二歳の時、日本橋靴問屋の次男と恋愛結婚をする。娘(佳奈子)に恵まれるも、 夫が花札賭博で店のお金に大穴を空け、失踪。娘を婚家に残したまま鴨川に戻される。 姉の急逝により義兄と再婚させられたまさは、旅館の女将となり、吉田屋を継ぐこととなる。 そんな折、吉田屋に宿泊した妻子ある海軍士官と運命的な恋に落ちる。そして‥‥‥。 「罪障のふかき寒紅濃かりけり」 「生国は心に遠き卯波かな」 「今生のいまが倖せ衣被」 恋に生き、恋の句を詠み続け、九十六歳でその命が燃え尽きるまで、 波乱の人生を俳句と共にしなやかに生き抜いた女流俳人の半生を綴る。 (以上、公演チラシから引用) 天神山文化プラザの敷地内に入ると、 いたるところにポスターが貼ってありました。 ちょっと照れくさいですけど、ありがたいですよね。 IMG_5488 入口には公演内容の写真が満載の手作りポスターが。 期待が膨らみます。 IMG_5491 開演15分前に入場しましたが、 客席はほぼ満席状態で、 何とか席を見つけて座ることができました。 素晴らしい盛況ぶりに驚きました! 皆さん、私が制作させて頂いたプログラムを熱心に読んでおられて、 これまたくすぐったいような 照れくさい感じになってしまったのでした…。 「読みやすいですか?」とか、 「デザインどうですか?」とか、 声をかけて聞いてみたい気持ちでいっぱいでした。 IMG_5492 公演中は許可なく撮影することは禁止だったので 撮影はしていませんが、 休憩を挟んで2時間以上の内容でした。 前回の公演も観させて頂きましたが、 それと比べると笑う場面は少なく、 山田さん演じる真砂女さんが 泣き崩れる場面が多かった気がします。 それだけ波乱に満ちた人生を演じたというわけですね。 実在した方のお話なので、 観る側もすごく感情移入してしまいます。 ラストシーンとカーテンコールでは 自然と涙が……。(結構涙腺弱いんです (((ToT)))) 公演終了とともに 私自身も何だか仕事をやり遂げた気がして 気持ちが高ぶってしまったからだと思います。 公演後は毎回恒例、 キャストの方々がロビーに出て来てくださり、 興奮さめやらぬ熱気に包まれました。 私は真砂女さん役の山田さんと、 真砂女さんが生涯愛する海軍士官、 柘植さん役の金池先生と お話させて頂きました。 32年も劇団こすもすを引っ張り続け、 いつもパワフルな山田さん。 公演に関する印刷物に対しても 熱心に向き合い、指示を出してくださいます。 その要求にお応えすることは決して簡単ではないので、 いつも気持ちが引き締まります。 お仕事中は何度も電話でお話させて頂きましたが、 お会いするのは約2年ぶり。 清々しい笑顔で私の手を握り、 熱く語る山田さんを見ていると、 「次回の公演もまた頑張りますのでよろしくお願いします!」 と、私まで気持ちが熱くなってしまったのでした。 最後に、 今回の公演はキャストの方々が約1年かけて役を体得し、 真砂女さんゆかりの地、千葉と東京へ研修旅行に行き、 丁寧に作り上げた作品でした。 いつも、こすもすさんの稽古は深夜まで及ぶそうです。 本当に素晴らしい公演を観させて頂きました。 皆さんも是非一度、劇団こすもすさんの公演を ご覧になってみてはいかがでしょうか? 劇団こすもすさんFacebookページこちら]]>