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宝福寺にて座禅研修を開いていただきました

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座禅研修を行いました。 宝福寺といえば、雪舟が幼少の時に、涙で鼠を描き、和尚さんを大いに感心させたエピソードが有名です。 今回の研修の目的としては、 ・日常感覚から離れ、座禅で『いま・ここ』に集中し、 息を吐ききることが、社員一人一人の新しい力を呼び起こす。 ・「しんどい」「辛い」「厳しい」経験を通じて、 社員の内面に変化を与え、忍耐力と集中力を養う。 というものでした。 座禅の前には小鍜冶 元慎住職より法話をお聞かせいただきました。 中でも、印象に残っているのが「寺」という字は「土」と「寸」から出来ていて、 「土」は「手」 「寸」は「止」 という手を止めるという意味があるそうです。 お寺での座禅は立ち止まって自分を見つめ直す場としてほしいとのことでした。 「寺」がつく漢字はいろいろありますが、 例えば「持」だと、手へんが付き「手にとどめる」という意味を作っているのだと、おっしゃられました。 その他では、物ごとができあがる課程がすばやく・効率よく、そしてある程度の結果をだせる人が企業などでは優秀な人材とされますが、それはある意味で課程である「間」に思いが欠けている、つまり「間抜」だともいわれていました。 しっかりと思いの入ったものは高価な物と同じで丁寧に大切に扱います。 反対に安価な物ほど粗末に扱ってしまうように思いが欠けているものは雑な扱いになってしまうといわれていました。 小鍜冶住職はお話に堪能で、一見全く違うお話をされているのかと思いきや、前のお話とつながっているということが多々あり、気づかされることがたくさんありました。 途中途中にはいる住職の笑い話も陽気で、宝福寺にサンコー印刷一同の笑い声がちらほらひびきました。 講師にひっぱりだこ、というのは非常に納得です。 そしていよいよ本題の座禅です。 法話ではユーモアのあるお話を楽しくお聞かせくださった小鍜冶住職も厳しい顔つきになります。 線香が1本終わるのが25分程度で、2本分行いました。 みんな静かに自分を見つめ直すことができたのではないでしょうか。 誰一人住職に喝をいれられることなく終了しました。 座禅を行った場所ですが、禅堂といい、下の写真のように畳が縦に並べられていて、それ1畳分が修行僧に与えられた生活スペースになるそうです。 修行僧の朝ご飯は天井粥といって一握りのお米で20人ほどのお粥を作ることから、天井が写るほどさらさらだからそう呼ばれるそうです。 それから1週間通して座禅を行うこともあるそうです。 朝は3時に起床、夜は11時半に就寝など、細かいルールがたくさんある厳しい生活を、修行僧は最低3年間、研鑽するために修行に行かなければならないそうです。 禅堂から出るとき、小鍜冶住職がお土産として自分の脱いだスリッパを見るようにいいました。 揃えている人もいればばらばらの人もいて様々でしたが、そういう小さな部分から日々心がけるようにすることが大切だとおっしゃられました。 今回の研修では全く意識していなかったことを気づかされることが多々あったかと思います。 そして日々の生活に追われてしまう部分もありますが、たまには座禅のように心おだやかに今までを見つめ直すことも大切だと思いました。 日頃からマナーには気を配りたいものですね。 それではすいません!長々と!阪本がお送りしました!]]>