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星野道夫 悠久の時を旅する

社員の日々

制作部の小林です。

ずいぶんとご無沙汰しておりましたが、

久しぶりに投稿しようと思う出来事がありました。

ずっとコロナ禍で外出を控えがちだったのですが、

先日久しぶりに岡山県立美術館に行ってきました。しかも、夜の美術館に。

 

たまたま、星野道夫さんの写真展「悠久の時を旅する」の開催を知り、

あれ?この方もしかして…と思い、調べたところ、

自分の好きな俳優さんが「人生を変えた一冊」として

以前紹介されていた本の著者だったのです。

それだけでも気になりますが、展覧会のポスターの写真に心惹かれた私は

その世界観をもっと知りたいと思い、10月30日、足を運びました。

この日は夜の19時まで開館しており、夕方から密を避けて鑑賞できました。

1952年生まれの星野さんは大学生の時に古書店でアラスカの本と出会います。

本の写真に惹かれ、20歳の夏休みにアラスカに渡り3ヵ月滞在するのですが

その際に、滞在させて欲しいとシシュマレフ村の村長に送った手紙や

村長からのお返事、アラスカの本も展示してあり、

後に写真家となってアラスカで暮らす星野さんの原点を見た気がして

その行動力やまっすぐな熱意に心が動かされました。

 

展示されていた写真に写る数々の野生動物や雄大な自然の素晴らしさ…

日本に住んでいたら絶対に見ることのできない光景ばかりでした。

こんなに美しい世界が地球上のどこかにあるのかと思うのと同時に

動物たちを通じて大自然の中で生きることの厳しさや生と死の現実を

突きつけられたような気がして考えさせられました。

星野さんは1996年、ヒグマに襲われて急逝されています。

遺された写真だからこそ、さらに胸に響くものがありました。

夜の美術館は今まで味わったことのない静寂さというのでしょうか、

すごく落ち着いて作品に向き合える良さがありました。

ライトアップされた美術館を見て、新たな魅力を感じました。

会期まであと少しありますので(11月7日まで・9時から17時開館)

よかったらぜひ足を運んでいただけたらと思います。

私の方は、これからじっくり買ってきた本を読み、

またいろいろと思いを馳せようと思います。

星野道夫事務所公式サイト https://www.michio-hoshino.com